原作は『Love Letter』『リップヴァンウィンクルの花嫁』の岩井俊二。脚本は『モテキ』『バクマン。』の大根仁。刺激的な作品の数々で観客を魅了し続ける二人が綴るのは、“繰り返される夏の一日”を描くラブストーリー。総監督を務めるのは社会現象化した『化物語』『魔法少女まどか☆マギカ』の新房昭之。独創性溢れる演出と映像表現でアニメ界に多大な影響を与える奇才が、アニメーションスタジオ「シャフト」と最強タッグを組み、イマジネーション豊かな世界を紡ぎ出す。
声の出演は、話題作への出演が相次ぐ広瀬すず。声優初挑戦となる菅田将暉。同世代のなかでも圧倒的な人気・実力を誇る二人のほか、声優界のトップランナー・宮野真守、国民的女優のひとり、松たか子と、ジャンルの垣根を越えた豪華キャストが集結。そして切なくも美しいメロディでラストを飾るのは、本作のためのコラボレーション、“DAOKO×米津玄師”による主題歌「打上花火」。

「もしも、あのとき…」「もう一度、時間を戻せたら…」
2017年夏、最高峰のスタッフ・キャストが、未体験の恋の奇跡を打ち上げる。

1998年6月19日生まれ、静岡県出身。
2012年、雑誌「Seventeen」の“ミスセブンティーン”に選ばれ、専属モデルに。「幽かな彼女」(13年/CX)で女優デビュー。『海街diary』(15年)で、第39回日本アカデミー賞新人俳優賞ほか数々の賞を受賞。主な出演作に『ちはやふる-上の句・下の句-』(16年)、『四月は君の嘘』(16年)、『怒り』(16年)、『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』(17年)、『三度目の殺人』(17年)、『先生!』(17年)など。アニメーション映画への声の出演は、『バケモノの子』(15年)に続いて2度目。
1993年2月21日生まれ、大阪府出身。
「仮面ライダーW」(09年/EX)でデビュー。『共喰い』(13年)で、第37回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。主な出演作に『そこのみにて光輝く』(14年)、『暗殺教室』シリーズ(15年/16年)、『ディストラクション・ベイビーズ』(16年)、『何者』(16年)、『溺れるナイフ』(16年)など。2017年は『キセキ-あの日のソビト-』『帝一の國』『銀魂』『あゝ、荒野』『火花』など映画出演作のほか、6月には「見たこともない景色」でCDデビューを果たした。アニメーション映画への声の出演は今回が初となる。
埼玉県出身。
テレビアニメ、劇場版アニメ、吹き替えのほか、歌手活動、舞台など幅広く活躍する若手声優界のトップランナー。主な出演作品に「DEATH NOTE」(06年)、「機動戦士ガンダム00」シリーズ(07年~)、「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズ(11年~)、『ミニオンズ』<日本語版吹き替え>(15年)、『バケモノの子』(15年)、「亜人」(16年)、「ユーリ!!!on ICE」(16年)、『ペット』<日本語版吹き替え>(16年)、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』<日本語版吹き替え>(16年)、『SING/シング』<日本語版吹き替え>(17年)、『GODZILLA 怪獣惑星』(17年)など。
1977年6月10日生まれ、東京都出身。
1993年、歌舞伎座「人情噺文七元結」で初舞台。94年、NHK大河ドラマ「花の乱」でテレビドラマデビュー。近年の主な出演作に、「運命の人」(12年/TBS)、『夢売るふたり』(12年)、「おやじの背中」(14年/TBS)、『小さいおうち』(14年)、『HERO』(15年)、「カルテット」(17年/TBS)など。歌手としても97年のCDデビュー以降、シングル22枚、アルバム9枚をリリース。長編アニメーション映画への声の出演は『ブレイブストーリー』(06年)、記録的大ヒットとなった『アナと雪の女王』<日本語版吹き替え>(14年)についで3度目。
岩手県出身。
脚本家、演出家、俳優として様々な舞台を手がける一方、2006年に「ゼーガペイン」主人公ソゴル・キョウ役で声優デビュー。2007年よりエンターテイメント・ユニット「bpm」に参加。bpmの全作品の脚本と演出を担当。代表作は「四畳半神話大系」(10年)私、「生徒会役員共」シリーズ(10年~)津田タカトシ、「ダイヤのA」シリーズ(13年~)倉持洋一、「東京喰種トーキョーグール」シリーズ(14年~)西尾錦など。
東京都出身。
10歳の時に初舞台を踏み、その後は舞台・映画・テレビなど活動の幅を広げる。2002年のOVA「ヨコハマ買い出し紀行」で声優デビュー。代表作は「デュラララ!!」シリーズ(10年~)竜ヶ峰帝人、「ユーリ!!! on ICE」(16年)勝生勇利など。
東京都出身。
2004年に声優デビュー。2009年に第3回声優アワードにて新人男優賞を受賞。代表作は「進撃の巨人」シリーズ(13年~)エレン・イェーガー、「七つの大罪」シリーズ(14年~)メリオダス、「僕のヒーローアカデミア」(16年〜)轟焦凍など。『GODZILLA 怪獣惑星』(17年)にも出演。
東京都出身。
1989年「魔狩人デーモンハンター」で声優デビュー。2010年第4回声優アワードにて助演男優賞を受賞。代表作は、「頭文字〈イニシャル〉D」シリーズ(98年~)藤原拓海、「ポケットモンスター」シリーズ(97年~)コジロウ、「ONE PIECE」(16年~)ペドロ、「3月のライオン」(16年)島田開など。
東京都出身。
子役として活躍、2006年「ゼーガペイン」で声優としての初レギュラーを務める。アニメグランプリ2010にて最優秀女性声優賞、ニュータイプアニメアワード2014、2015で女性部門の声優賞など、数々の賞を受賞。代表作は、「〈物語〉シリーズ」(09年~)千石撫子、「デュラララ!!」シリーズ(10年~)園原杏里、「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズ(12年~)常守朱、『言の葉の庭』(13年)雪野百香里など。
愛知県出身。
1996年「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」で声優デビュー。 ドラマナレーションや海外ドラマの吹替、ラジオパーソナリティなども務める。代表作は「コードギアス」シリーズ(06年~)枢木スザク、「〈物語〉シリーズ」(09年~)忍野メメ、「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズ(12年~)槙島聖護/雛河翔、「おそ松さん」シリーズ(15年~)松野おそ松など。
福井県出身。
1988年「ハーイあっこです」で声優デビュー。代表作は「新・キューティーハニー」シリーズ(94年~)如月ハニー/キューティーハニー、「地獄先生ぬ〜べ〜」シリーズ(96年~)高橋律子、「鋼の錬金術師」シリーズ(03年~)リザ・ホークアイなど。
茨城県出身。
1982年「サイボットロボッチ」で声優デビュー。代表作は「機動戦士Ζガンダム」(85年)カミーユ・ビダン。「ちびまる子ちゃん」シリーズ(90年~)丸尾末男、「おそ松さん」シリーズ(15年~)ダヨーンなど。
大阪府出身。
本業である舞台俳優の他、アニメやゲームの声優、映画や海外ドラマの吹き替えなども務める。声優としては1985年にデビュー。代表作は、『ライオン・キング』(94年)のシンバ(青年)、「H2」(95年)橘英雄、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」シリーズ(96年~)中川圭一、「血界戦線」シリーズ(15年~)スティーブン・A・スターフェイズなど
長崎県出身。
1983年のテレビアニメ「聖戦士ダンバイン」でデビュー。アニメに限らず洋画の吹き替え、テレビや格闘技イベントPRIDE、DREAMのナレーションなど活動の場は広い。代表作は「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズ(95年~)碇ゲンドウ、「銀魂」シリーズ(06年~)長谷川泰三など。

1963年1月24日生まれ、宮城県出身。
1993年、「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」で日本監督協会新人賞を受賞。テレビドラマでの受賞者は異例。初の劇場用長編映画となる『Love Letter』(95年)がアジアで大ブレイク。その独特な映像美は“岩井美学”と称され、熱狂的な支持を集め多くのクリエイターに影響を与えている。主な監督作に『スワロウテイル』(96年)、『四月物語』(98年)、『リリイ・シュシュのすべて』(01年)、『花とアリス』(04年)、『リップヴァンウィンクルの花嫁』(16年)など。また、海外にも活動を広げ『New York,I Love You(3rd episode)』(09年)、『ヴァンパイア』(12年)を監督。2015年には、初の長編アニメーション作品となる『花とアリス殺人事件』に挑み、国内外で高い評価を得る。復興支援ソング「花は咲く」の作詞も手がける。
1968年12月28日生まれ、東京都出身。
映像ディレクターとして、数々の傑作ドラマ、PVを生み出す。演出を手掛けた主なテレビドラマ作品に「演技者。」(02年/CX)、「ヴァンパイアホスト」(04年/TX)、「週刊真木よう子」(08年/TX)、「湯けむりスナイパー」(09年/TX)、「モテキ」(10年/TX)、「まほろ駅前番外地」(13年/TX)、「リバースエッジ 大川端探偵社」(14年/TX)など。2011年には、深夜ドラマの劇場版となる『モテキ』で鮮烈な長編映画デビューを飾る。以降、映画作品として『恋の渦』(13年)、『バクマン。』(15年)、『SCOOP!』(16年)、『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』(17年)で脚本・監督を務める。17年7月より放送中の金曜ドラマ「ハロー張りネズミ」(TBS)の脚本・演出を手掛ける。脚本のみを手掛けるのは実写・アニメーションを通じて『打ち上げ花火~』が初めて。
94年に初監督作「メタルファイター・MIKU」を手掛ける。2004年以降は、アニメーション制作会社・シャフトを拠点に活動。新房&シャフトによる初のオリジナルアニメとなった「魔法少女まどか☆マギカ」(11年)は、のちに劇場映画化され、13年公開の『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』は、深夜アニメ発の劇場アニメーションとしては異例のヒットを記録。第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞ほか様々な賞を獲得した。その他の主な作品に「ぽにぽにだっしゅ!」(05年)、「さよなら絶望先生」シリーズ(07年~)、「<物語>シリーズ」(09年~)、「荒川アンダー ザ ブリッジ」(10年)など。
1979年3月12日生まれ、神奈川県出身。
主な企画・プロデュース作品に、『電車男』(05年)、『デトロイト・メタル・シティ』(08年)、『告白』(10年)、『悪人』(10年)、『モテキ』(11年)、『おおかみこどもの雨と雪』(12年)、『バクマン。』(15年)、『バケモノの子』(15年)、『君の名は。』(16年)、『怒り』(16年)、『何者』(16年)など。2011年、優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。2012年に発表した初の小説「世界から猫が消えたなら」がベストセラーに。その後小説家としても「億男」「四月になれば彼女は」などの作品を発表しているほか、2018年春公開予定の劇場版『ドラえもん のび太の宝島』では脚本を手掛ける。
1967年2月27日生まれ、兵庫県出身。
90年代後半より作画監督として「少女革命ウテナ」(97年)、「サイレントメビウス」(98年)などのテレビアニメに参加するほか、シャフト制作のアニメーションとしては、「月詠-MOON PHASE-」(04年・05年)で、ビジュアルディレクター、絵コンテ、演出を務め、近年は「化物語」(09年)をはじめとする「<物語>シリーズ」のプロダクションデザインを数多く手がける。劇場長編アニメーションとしては、『千と千尋の神隠し』(01年)、『猫の恩返し』(02年)、『ハウルの動く城』(04年)、『ゲド戦記』(06年)、『崖の上のポニョ』(08年)などのスタジオジブリ作品にも原画として参加。新房昭之総監督による『傷物語』シリーズ(16年~)では、美術設定を務めた。
1969年7月27日生まれ、東京都出身。
80年代後半より数多くのアニメシリーズに参加。愛らしい少女から色気のある女性まで、魅力的なヒロインを数多く描き続けている。キャラクターデザインを手がけた主な作品に、「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて」(02年・04年)、「神のみぞ知るセカイ」シリーズ(10年~)、「プリティーリズム・オーロラドリーム」(11年・12年)など。新房昭之監督作品では「それゆけ!宇宙戦艦ヤマモトヨーコ」(99年)、「The Soul Taker~魂狩~」(01年)でキャラクターデザインと総作画監督を担当したほか、「<物語>シリーズ」(09年〜)でも全てのキャラクターデザインを手掛けている。
1974年9月16日生まれ、大阪府出身。
株式会社ナムコ(現:株式会社バンダイナムコエンターテインメント)でのサウンドクリエイターとしての活動を経て、2005年よりゲーム、アニメなどの音楽制作を手掛けるクリエイターチーム「MONACA」に所属。テレビアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズ(06年〜)や「らき☆すた」(07年)に参加し、劇中の挿入歌も手掛け大ヒットを記録する。また、「THE IDOLM@STER」シリーズや、中川翔子、花澤香菜、ももいろクローバーZら人気アーティストへの楽曲提供でも活躍。シャフト作品としては「<物語>シリーズ」(09年〜)で、主題歌・BGMの多くを手掛けている。その他、映画音楽での参加作品として『私の優しくない先輩』(10年)、『スタードライバー THE MOVIE』(13年)などがある。本作では挿入歌「Forever Friends」の編曲も担当。
1975年仕上スタジオとして設立。アニメーション制作全般を請負う制作会社に移行後、近年はテレビアニメ、OVA、劇場アニメーションなどコンスタントにジャンルを問わず多くの作品を意欲的に発表。エッジの効いた演出やオープニングなど、唯一無二の存在感で多くのファンを獲得している。「化物語」(09年)をはじめとする西尾維新による人気小説をアニメ化した「<物語>シリーズ」、さらにシャフト×新房昭之による初のオリジナルテレビアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」(11年)でアニメーションスタジオとして不動の地位を確立。なかでも2013年公開の『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語』は興行収入20億円を超える社会現象を巻き起こした。その他の新房監督参加作品として「ぽにぽにだっしゅ!」(05年)、「さよなら絶望先生」シリーズ(07年~)、「ひだまりスケッチ」シリーズ(07年~)、「それでも町は廻っている」(10年)、「かってに改蔵」(11年)、「ニセコイ」(14年・15年)、「幸腹グラフィティ」(15年)、「3月のライオン」(16年~)などがある。

1991年3月10日生まれ。音楽家、イラストレーター。
ハチ名義でボカロシーンを席巻し、2012年より本名の米津玄師としての活動を開始。その独特なサウンドメイクをした楽曲の強さと、リアルな言葉の数々は圧倒的で、今の音楽シーンにはない新鮮さを鮮烈に刻み話題に。最新アルバム「Bremen」ではオリコン、iTunes、BillboardJapan1位という三冠を達成、2015年度レコード大賞優秀アルバム賞を受賞した。昨年はユニバーサル・スタジオ・ジャパン15周年企画 “やり過ぎ” コラボへイラストでの参加、ルーヴル美術館特別展「ルーヴル No.9 ~漫画、9番目の芸術~」公式イメージソング、映画『何者』の主題歌を中田ヤスタカ×米津玄師として初のコラボレーション作品として発表し、多岐にわたる才能を披露した。同年9月に発売したシングル「LOSER」のMVではダンスを初披露。2017年、羽海野チカ原作のTVアニメ「3月のライオン」エンディングテーマとして「orion」を発表、TVアニメ「僕のヒーローアカデミア」オープニングテーマとして「ピースサイン」を発表した。
1997年生まれ、東京都出身。ラップシンガー。
15歳の時にニコニコ動画へ投稿した楽曲で注目を集め、2012年にインディーレーベルより1st Album「HYPER GIRL-向こう側の女の子-」を発売。その後、m-floとのコラボ楽曲や、中島哲也監督作『渇き。』(14年)へ「Fog」が挿入歌に抜擢されるなど注目を集め、2015年3月、1st アルバム「DAOKO」にてメジャーデビュー。10月21日にはDouble A Side 1st シングル「ShibuyaK / さみしいかみさま」をリリース。2016年4月より、日本で最も注目を集める4人の新世代クリエイター「PALOW× 吉崎 響×TeddyLoid×DAOKO」にて学校法人・専門学校HAL(東京・大阪・名古屋)2016年度CMソングを担当。さらにCygames2016年TVCMに「もしも僕らがGAMEの主役で」が起用された。2017年2月には、庵野秀明が制作統括・音響監督を務めたスタジオカラーによる初のテレビアニメーション「龍の歯医者」で、挿入歌「かくれんぼ」に参加。3月にはLINE LIVEによる“タテ型”MV「Portrait Film Project」第2弾アーティストにDAOKOが決定。4月よりTVアニメ「神撃のバハムート」エンディングテーマとして「拝啓グッバイさようなら」、「Cinderella step」が決定するなど、新世代を代表するアーティストとして更なる飛躍が期待されている。

原作小説 大根仁氏書き下ろし、映画本編の小説版
原作:岩井俊二/著:大根仁
発売日:6月17日/定価:本体560円+税
小説 24年の歳月を経てよみがえる、原点とも言える物語
著:岩井俊二
発売日:6月17日/定価:本体480円+税
小説 原作:岩井俊二/著:大根仁/挿絵イラスト:永地
発売日:7月15日/定価:本体700円+税
  • 小説 原作:岩井俊二/著:大根仁/カバーイラスト:渡辺明夫/
    口絵・本文イラスト:DOMO/発売日:8月1日/
    定価:本体620円+税
  • コミック 漫画:楓月誠/原作:岩井俊二/
    原案:「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」製作委員会
    「ヤングエース」にて連載中(毎月4日発売)/
    第1巻発売予定日:8月4日/定価:本体580円+税
  • 小説 著:岩井俊二/カバーイラスト:渡辺明夫/
    挿絵イラスト:永地/
    発売予定日:8月15日/定価:本体580円+税
  • 単行本 発売予定日:8月31日/定価:未定
  • ムック 発売予定日:8月30日/定価:未定

岩井俊二監督による伝説的なドラマ「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」。川村元気プロデューサーもそのファンのひとりで、かねてから新しいアニメーション映画の企画を考えていた中で思い立ったのが、「打ち上げ花火~」を長編アニメーション化するというものだった。アニメーションにふさわしいのは実写化が難しい題材。「打ち上げ花火~」を実写で作り直すとしても、ドラマで描かれた少年少女の輝き、特にヒロインの美しさを取り戻すことはできない。やれるとしたら、アニメーションしかない─。岩井に許可を取ったのが2013年。その際に岩井から脚本家として提案され、川村もまた白羽の矢を立てていたのが、ドラマ「モテキ」(10)で「打ち上げ花火~」のオマージュを手掛けていた大根仁だ。一方で、「魔法少女まどか☆マギカ」(11)や「化物語」(09)をはじめとした〈物語〉シリーズの圧倒的な美術センスと斬新な演出に打たれ、いつか仕事をしてみたいと川村が思っていたのが、アニメーションスタジオ・シャフトと、そのシャフトと共に数々の傑作を生み出していた新房昭之監督。その相談の際にすでに持参していたのが、『打ち上げ花火~』の企画書だ。「“もしも”の世界をアニメーションならではの手法と演出で描くのは、新房監督が最も得意とするところ。その中で岩井さんからいただいた“繰り返し”というアイデアを大根さんが広げてくれて、新房さんの作品性やシャフトの美術的な面白さもさらに活かせる形になりました。お三方はそれぞれの作品のファンでもあって、お互いリスペクトしている関係。僕は映画をどう作るか以前に、“映画の作り方”を作りたいと常々思っているんですが、今回はもしも3人の映画監督がアニメーションを作ったらどうなるんだという化学変化の楽しみがすごくある作品になったと思います」(川村P)。
キャラクターデザインを手掛けるのは、「The Soul Taker~魂狩~」(01)や〈物語〉シリーズで新房と組んできている渡辺明夫。尖った個性がありながら、メジャー感があるというのが製作陣の評価。特に愛らしい少女から妖艶な女性まで、女性キャラクターを描くことに定評がある描き手だ。新房とのタッグということとあわせ、ヒロイン・なずなを描き出せるのはこの人しかいないと製作陣が熱望したスタッフィング。実際、渡辺が描いたなずなは、あどけないかわいらしさに加えて小悪魔的な色香も備わっていて、まさにアニメーションでしか描き直せなかったヒロインの姿がそこにある。そして監督を務めるのは、ジブリ作品やシャフト作品に数多く参加している武内宣之。新房とは〈物語〉シリーズのビジュアルディレクションや美術設定でも組んでおり、今回も観る者の目を見張る世界観と物語を描き出している。また、音楽を担当しているのは、「涼宮ハルヒの憂鬱」(06)や〈物語〉シリーズの神前暁。現代音楽の要素とアニソンの要素を併せ持つ音楽家ということでオファーとなったが、奇しくも監督の武内も、そして神前も岩井作品のもとよりのファン。武内のほか製作スタッフにもファンは多く、なずなが母に連れ戻されるシーンは、原作そのままのアングルとカット割りとなっている。音楽に関しても、岩井作品の音楽のファンでもあったという神前が、そこに対するリスペクトも踏まえながら、また新しいアニメーション映画としての音楽を追求している。加えて、シャフトの二大看板である「魔法少女まどか☆マギカ」と〈物語〉シリーズに集った才能が、同じ新房総監督のもと本作で集結し、新たな挑戦を見せているというのもアニメファンにとっては大きな見どころだ。
声の出演には豪華な声優陣とあわせ、旬の俳優陣を起用。プロの声優で固めるという考えもあった中で、今回は原作にある素朴さやリアルさを取り入れたいということから、フレッシュで感性豊かなキャストが新たな『打ち上げ花火~』の世界観を作り出している。なずなを演じるのは、細田守監督作品『バケモノの子』(15)でもヒロイン役を務めた広瀬すず。少女性もありながら、どこか色気を感じさせるなずなの危うい雰囲気を表現できるのは彼女しかいないということでの抜擢となった。「広瀬さんはいい意味で不安定な魅力があって、声に儚さを感じさせてくれる。そこも俳優ならではだと思います」(川村P)。典道を演じるのは、声優初挑戦となる菅田将暉。今や若手俳優の代表格と言える存在だが、起用を考えられていたのはまだここまでの大ブレイクを見せる前の時期。声優初挑戦ということで、まずは声のサンプルを送ってもらっての決定となった。「ある意味ではオーディションみたいな形だったんですが、最初から菅田さんでぜひと思っていたんです。典道はいわゆるアニメ文脈のナイーブな男子ではなくて、ちょっとやんちゃでぶっきらぼうな田舎の男子。菅田さんの持つナイーブさや不良感みたいなものがぴったりだなと」(川村P)。また、そのふたりを引き上げてくれたと新房総監督も絶賛するのが、人気・実力共に声優界をリードする祐介役の宮野真守。広瀬や菅田の俳優ならではの自然な演技と、声優である宮野の巧みな表現が三人の絶妙な掛け合いと空気感を生んでいる。また、なずなの母を演じるのは、『アナと雪の女王』(14)以来の声の出演となる松たか子。岩井監督作品『四月物語』(98)でヒロインを務めた松が、また新たな形で岩井ワールドに参加している。
神前暁の劇伴とあわせて注目なのが、挿入歌と主題歌。原作ドラマで印象的に流れていた楽曲「Forever Friends」が今回の作品でも挿入歌として使用されている。同曲はドラマのオリジナルソングとして音楽を担当したREMEDIOSが書き下ろして歌ったもの。本作でも当初より同曲を使用することは決まっていたが、また新たなものとして、これを誰が歌ったら面白いのか。その中で製作陣から名前が挙がったのが、注目の女性ラッパー・DAOKO。中島哲也監督『渇き。』(14)の挿入歌や庵野秀明率いるスタジオカラーによる日本アニメ(ーター)見本市「ME!ME!ME!」の音楽をTeddyLoidと共に担当するなど、今最もクリエイターに愛されるアーティスト。「Forever Friends」が、DAOKOの包み込むような歌声で作品のクライマックスを盛り上げる一方、主題歌をプロデュースしたのは音楽シーンで圧倒的な存在感を放つ米津玄師。“DAOKO×米津玄師”として、劇中のなずなと典道を思わせる、男女の掛け合いが印象的な名曲「打上花火」が誕生した。製作陣のコラボレーションとあわせ、音楽面のかつてないコラボレーションというのも本作ならでは。懐かしい楽曲が新しく、新しい楽曲が懐かしく耳に響く。また、劇中でなずな=広瀬すずが、母親がよく歌っていて覚えた曲として、80年代アイドルの名曲を口ずさむシーンもある。
同シーンのため、広瀬はレコーディングにも初挑戦。この曲自体も物語のポイントとなっていて、そこからファンタジックな情景が展開されていく。その歌声と曲から広がる世界にぜひ耳をそばだて、目を見開いて欲しい。